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建築家 久野 啓太郎のブログ

建築家 久野啓太郎のブログ。建築や仕事に限らず、何気ない日々の気になった事などを不定期につづっています。
オープンハウス開催!

openhouse


このたび、熊本市南区で私が設計監理した住宅が竣工しました。
お施主さんのご厚意によりオープンハウスを開催できることになりました。

日時:2015年 10月 25日(日)11:00〜17:00
場所:熊本市南区出仲間
※見学ご希望の方はコンタクトのページより私まで連絡をください。
折り返し住所など詳しい地図をご案内いたします。
※敷地そばに無料駐車場があります。
※入居前につき、小さなお子様の入場はお断りしております。

家族4人が住まう、木造2階建ての標準より少しコンパクトにしたくらいの大きさで、諸要素を、特に予算コントロールに気を配りながら設計しています。 比較的特徴の少ない周辺環境の中で、敷地の特性を読み解き計画。外部に対してオープンになりすぎないよう注意を払いながら開口部をレイアウトしています。
建物は開口部が少ない印象の外観ですが、内部は外観から受ける印象とは異なり、広がりのある伸びやかで明るい家となっています。この空間にはお施主さんの趣味でもあるミッドセンチュリー家具のコレクションが置かれる予定です。家具が置かれた時に狭苦しい印象にならないよう、空間のボリュームに気をつけ、デザインとしてはなるべくシンプルにするようこことがけて設計しました。

是非この空間を体験していただき、
みなさまの感想を教えていただきたく思います。

お施主様は家作りの様子をブログにも綴られています。
こちらも是非ご覧ください。
http://tsukuruie.jugem.jp/

フェイスブックでも告知しています。
ブログの画像は見にくいので、こちらもご覧下さい。
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=857296407717988&set=a.136584819789154.27512.100003129116236&type=3&theater&notif_t=like
ホンマタカシ展
0224honmatakasi 表参道の小さなギャラリーで写真家のホンマタカシの展覧会をやっていたので寄って来た。
映像と写真の展覧会だった。
モチーフはコルビジェ設計のインドのチャンディガール。赤、青、緑と色鮮やかに塗り分けられたな建築を写真家の視点で美しく切り取った固定フレームのまま、黒い法曹の人々が集う様子が定点で撮影される。どの瞬間をきりとってもそのまま写真になりそうに美しい上、建築と人が共存する雰囲気が生き生きと伝わってきてとても面白かった。
「丹下健三が見た丹下健三」展
0123tange2乃木坂のギャラリー間で開催されている「丹下健三が見た丹下健三」展に行ってきた。丹下健三自身が自ら設計した建物を撮影したネガをそのまま印画紙に焼き付けたコンタクトの展覧会。
自身の手による書き込まれたトリミングの線などは自信に満ちているのもあれば、悩ましく書き直しを繰り返したものもあって人間丹下が伝わってくる。
とはいうものの、、、











0123tange1正直、展覧会、ギャラ間にはめずらしく展示構成が悪く、とても見にくい!コンタクトの展示なので画像が小さいのはよいとして、ルーペがあっても照明がピンスポットのため、ルーペの中が暗くて肝心の画像が見えない。なんのためのルーペなんだろう。
展示台の高さも妙に低く、ずっと腰を屈めて小さいコンタクトシートを 覗き込むのでとても疲れた。

写真としての美しさや被写体となった建築物の魅力を感じるというよりも、建築家自信が何を気にして撮影しているかということに展示の重点がおかれているので、そもそも、写されている建物や被写体のさまざな背景を知らないときっと楽しめない。建築家相手に特化した展覧会だからよいのだろうが、一般の方にはおすすめできない。
ただ、中庭から見た写真パネルと月の出た夕景は美しかった。

GA PLOT 設計のプロセス展
 1225ga
世の中クリスマスだというのに、、、出張から戻り、次の予定までに空き時間ができたので代々木のGAギャラリーまで「設計のプロセス展」に行く。セレクトされた建築家がひとつのプロジェクトをまとめるまでの過程をまとめた書籍のPLOTシリーズと連動した企画だ。展示もプロジェクトが最終形にいたるまでの建築家の思考の流れを展示してある。なかなか展示も難しいなと思うし、プレゼンの優劣にはだいぶ差があったと思う。
その中で建築家の中山氏のプレゼン、特に映像はとてもうまいなと思った。頭上の定点カメラから机上を撮影した映像で、机上で単純化された模型と間取り図を使い、模型を動かしたり机にスケッチしたりしながら説明するという手法は簡単そうでいてとても考えられている。

ザハ・ハディド展
1212zaha 新宿で開催中の建築家・ザハ・ハディドの展覧会に行ってきた。
ザハは、国立競技場の立て替えでなにかと話題の建築家の割に、たぶん普通の人はあまり聞き慣れない名前なのではないか。展覧会ではザハの設計思想や一見奇抜な造形の産まれる過程などをたどれる見応えのある展覧会だった。最後の展示ゾーンには国立競技場のコンペ案と最新の図面の両方が展示してあり比較できるようになっていてなかなか面白かった。
ザハは極端に実作が少なく、最近でこそ技術の発達でだいぶ大きなプロジェクトなどを次々と実現しているが少し前まではアンビルドの女王と呼ばれていた。1983年の香港ピークのコンペでとても斬新なプレゼンをもって一等となり、それ以来注目の女流建築家だ。私が香港ピークのコンペ案を雑誌でみたのはコンペ後数年たってから大学生の頃だが、その美しく、今まで見たこともないような、図面の概念を超越したダイナミックなプレゼンテーションは今でもとても印象に残っている。今回の展覧会ではそのコンペ作品そのものが展示してあったことにはかなり感激した。なにしろまだコンピュータがない時代で、すべてアクリルの手書きで、筆の跡まで確認できる細かく書き込まれたドローイングの実物が見れたからだ。これだけでこの展覧会に来た意味はあったと思った。建築にかけたエネルギーがひしひしと感じられた。
そういえば、氏の初期の数少ない実作が日本の札幌で実現している。Moonsoonレストランという店舗の内装で、夏休みを利用して北海道までわざわざ見にいったなぁ。すごくシャープなガラステーブルで食事したことを思い出した。
ガーデンアンドハウス
1209G&H建築家・西沢立衛氏設計の住宅。藤本壮介氏のhouseNAと並んで今世界で話題の住宅だ。コンセプトは似ているような感じで、都市の中の隙間のような場所に間口が狭く縦にのびた住宅だ。しかも偶然か両者ともグリーンが重要な意味をもっている。構造的には全く違う。こちらはフレームではなくスラブだ。コンクリートの板が宙に浮いたように各階跳ね出していて、それを支えているとても太いコンクリートの柱は表からは見えない。そして各スラブにはまさに鬱蒼としたグリーンが配置されている。人が住んでいる気配は感じられず、それは奥のほうの外部からは守られたゾーンで生活空間を確保してあるからだと思われる。正面のグリーンは外部との緩衝帯となっている。
 
銀座建築探訪1
1209agc銀座のAGCギャラリーで建築模型の展覧会があったので他の目的のついでに立ち寄ってみた。
模型自体はともかく、フロアの半分ほどを覆う広さの大きな展示台が一番印象的だった(笑)厚さ2mmのアクリル板の天板が無数の7mmのスチールロッドで支えられている。アクリル板とスチールロッドとの接合は怪しいものもあるが、なかなかに繊細で面白い。会場のスタッフに聞くと、ぶつかったりした拍子などには天板がかなり水平に揺れるとは言われていたが、それはそうだろう(笑)









1209takasago東洋熱学工業本社ビル。
何気に奇麗なオフィスビルだなと思って調べてみたところ隈研吾の設計監修だった。
一見なんてことはない普通のオフィスビルだが、外壁に取り付けられたルーバーが微妙に角度を変えて付けられてため見る角度によって光の反射具合が変化し、外壁に波打ったような光の帯を形成している。システマチックかつ簡単な原理でこれだけの効果があるのはなかなかのアイデアだ。

葉山加地邸
1018kajitei葉山加地邸を見学してきた。遠藤新というフランクロイドライトの片腕として活躍した建築家の設計した住宅だ。
折れ曲がった細い階段を登り、右手に大谷石積みの擁壁沿いに歩くとおもむろに門が現れる。正面奥に玄関が位置するが、その佇まいに息をのむ。立体的な構成と緑の調和がとても美しい。左側に大谷石の柱と壁に支えられた天井高さの低いピロティがあり、右手には一段高くなったところに庭がある。
玄関を入り一歩進むとライトの建築に通ずる雰囲気の大きなリビング空間が広がっている。
とても居心地のよい住宅は三角の天井や石で化粧された柱や壁。細かに段差を設け視線をコントロールした配置など見所が満載だ。
時間を超えて残る建築の力強さが感じられた。
 
Timberrise tokyo2020展
1008timberise 東京オリンピック会場整備をきっかけに、都市での木造の可能性の提案の展覧会。構造や防火、耐久性など木造の弱点の把握整理した上でデザイン的な可能性を模型などで提案している。
見に行った会場は新木場の木造会館で、青山スパイラルでの展示が好評を博したあとこの会場で再展示されている。青山の会場でありがちな場の高揚感のようなものはなく冷静に展示内容がみれる。また、会場は実際のオリンピックで整備される予定の敷地を一望できるだけに、より提案がリアリティをもって見学できた。
展示としては模型も多く、実物大の部分木造などもありボリュームはあるが、内容としては新しさに欠け、いまひとつ感が漂ったというのは言い過ぎだろうか。それとも、それが木造の限界なのだろうか。突き抜けた提案は感じられず、どことなく土着的なのである。昨今にありがちな過剰にエコでリベラルな雰囲気が支配していてあまり好みではない。
WALL PAPERS展
1004WP 千葉の市原湖畔美術館で開催されている原先生の個展に行く。氏自らが得意だという短冊形にカットされた紙をベースに法華経や方丈記など自身のセレクトによる世界中の名文の一文が細かい文字で手書きでびっしりと埋め尽くされた(まさに写経のような)おびただしい枚数の作品が、美術館の壁に壁紙のように張られている。書き込まれた文字には美しい色彩がレイヤードされているが、その色彩は自身の指示のもと各地で撮影された美しい風景写真をもとに、領域分割という手順で単純化されグラフィカルな色彩としてレイヤードされている。文字の色も背景の色にあわせ微妙に変化され、写真の色彩とあいまって奥行き感が生まれる。しかも文字として意味を含むことでさらに作品の持つ深みが増す。圧倒的な知と美しさをともなった心象風景画となっている。そこには美しさとともに凄みすら感じる。

1004アトリエファイ初日のオープニングレセプションではアトリエファイ時代の懐かしい顔と久しぶりに会う。中には京都駅や梅田スカイビルの現場関係者の方も来られていてちょっとした同窓会となった。皆それぞれに活躍していて、いろいろな話をすることができとても楽しかった。