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建築家 久野 啓太郎のブログ

建築家 久野啓太郎のブログ。建築や仕事に限らず、何気ない日々の気になった事などを不定期につづっています。
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宇土マリーナハウス

0303宇土マリーナ

くまもとアートポリスのちょっと懐かしい作品群を見に三角方面を車でまわる。
吉松秀樹+アーキプロの設計によるマリーナハウス。アートポリス事業のひとつで1998年竣工。当初は国体ヨット会場の管理施設を核としたマリーナパークとしてウォーターフロント開発的視点から計画されている。現在では道の駅のメイン施設となっている。
あちこちに吹抜空間や屋外への抜けがもうけられた複雑なボリューム構成や、微妙に角度をずらした線など時代を反映したデザインではあるが、今でもとても面白い空間構成が見て取れる。外観ではガルバリウム鋼板立てハゼ張りのえんじ色と茶色の縞模様が目をひく。個人的には色の選択が少々安っぽく感じた。それよりも、海沿いという立地での金属系の素材の選択、そして複雑なディテールの発生する建築計画はメンテナンスの難しさもあいまって経年劣化を促進してしまっている。写真ではわかりにくいが実際にはかなり荒れていて廃墟感がただよっていた。このままの計画でボリュームの立体感をそのままにRC系の仕上げとするだけで効果的でもう少し違った姿になったのかもと思う。